ゼスティリア、案の定やらかす
テイルズシリーズ20周年記念作品、テイルズオブゼスティリア。
渾身の大作であった筈なのに、Amazonレビューで星2.0以下を叩き出すという偉業を達成なされました。
その騒動をスミスさんなりにゆるーく語っていこうと思います。
まず最初に、スミスさんはゼスティリア自体はやっていません。完全に野次馬です。
なので、ネットで聞きかじった情報が主です。中には誇張されてるもんもいっぱいあるでしょう。要は話半分にこの記事を読んで下さい。東スポみたいなもんだ。
少なくとも、ゼスティリア好きだ!って人は全力でスルーして下さい。どうか。
それと、今作は未プレイですがテイルズシリーズはほぼ全てやってるファンです。ファンでした、の方が正しいかな?今回の騒動があまりにも酷くてさすがに幻滅したというか…
ちなみになぜ今作はスルーしたかというと、キャラデザがあまりにもダサくね?って感じたから。
狙ってやったにしてもダサすぎる。パッと見てどこにでもいそうなモブ感がハンパじゃない。
パッケージがババアのお粥かってレベルの薄味っぷり。
キャラデザもそうだし、世界観やシステムも全然頭に入ってこなくて。ま、テイルズならとりあえず買ってた自分が面白そうと感じる要素も一つもなかったという。地雷臭はしてたけど、まさかここまでとは思わなかった。
本題。
一番の炎上点は、アリーシャというキャラの扱い。
その見た目と発売前の推しっぷりから誰しもがヒロインだと思っていた。だって本編発売前にフィギュア化発表されてるんだぜ?
それがいざ蓋を開けてみると、早々に序盤で離脱し永久にパーティに戻ってこないという。
これだけでもかなりアレだが、まぁRPGには離脱キャラは付き物だから、と飲み込めなくもない。FF7のエアリスという偉大な先駆者もいるし。
しかし、さすがバンナムは格が違った。問題はここから。
詳しく調べる気にもならなかったんだけど、主人公たちは何やら超人的な人達で、対するアリーシャは普通の人間で。
頑張ってみるも、これ以上は迷惑を掛けられないとして自発的に抜けると。健気やん?
普通、そんな事ない!一緒に乗り越えよう!って言うやん?
アリーシャめっちゃ悲しそうなんよ?でも迷惑掛けたくない複雑な胸中なんよ?
そしたら主人公のスレイが一言。
「今までありがとう」
…えええええええ!?!?
動画見てリアルにこう叫んじゃったからねスミスさん。
噂には聞いてたけど、引き止めるどころか第一声で突き放すまさかの一言。あまりに不謹慎過ぎて逆に笑ってしまうレベル。絶対に笑ってはいけないゼスティリア24時。
これだけでもヤバイのに、もっとヤバイのがその後。
アリーシャ離脱後にロゼという新しい仲間を引き入れる事に。ロゼはアリーシャと違って、主人公達と同じような能力を持ってるんだと。
その時の主人公の連れ達の言葉。
「同じものを見て、聞くことのできる真の仲間だよ」
「アリーシャさんの時のようにお互い苦しむ事もないと思いますわ」
…つまりアリーシャは、同じものを見て聞くことができないただのお荷物だったんだよ!
ユーザー「な、なんだってー!?」
これはヒドイ。しかもアリーシャいないとこでやってるから、ただの陰口だからねこれ。主人公パーティが言うセリフとは思えない生々しいやりとり。
一応フォロー入れとくと、スレイとアリーシャじゃ持って生まれた能力の違いのせいでアリーシャが見えないものがスレイには実際見えるし聞こえる。能力の違いで互いに苦労してたのも事実。
でもさ、そういうことじゃねえじゃん?それを乗り越えて共に生きよう!ってのがテーマじゃねえのかよ!
ヒューマもガジュマも関係ないヴェイグさんとクレアを少しは見習えよ!
おい ピ ー チ パ イ 食 わ ね ぇ か
しかも、ロゼを仲間にしようって言ったのもスレイじゃないからね。仲間のミクリオ達が提案して、真の仲間云々を聞いて「真の仲間か…」って受け入れちゃうスレイ。流され過ぎィ!主人公なのに主体性0か!
さらに、アリーシャと入れ替わるように入ったロゼってのも曲者で。
簡単に言うと、人を殺しても罪悪感が無くヘラヘラしてる女の子。そこの葛藤や狂気性は描かずにポジティブな面しか描いてないせいで主人公達はロゼ大好きだけどユーザーはサイコパス扱い。その温度差のせいで感情移入どころか生理的に受け付けない人もいるレベル。
ついでにロゼがとびっきりのモブデザイン。一応変身的な事をするから、それとの兼ね合いで通常時が地味なんでしょうけど、それにしても邪馬台国のモブって。
この物議を醸す展開のせいで大炎上。
「真の仲間」とかいう面白ワードが事態に拍車を掛けて拡散しまくり。擁護したらもれなく真の仲間扱いされます。もはや一人歩きして真の仲間大喜利の様相に。正直、面白いから困る。こりゃ真の仲間ネット流行語大賞あるでぇ…
しかも、事態はここで終わらない。
なんとバンナム、発売して間も無いのにアリーシャのその後が描かれるDLCを1,300円で販売しようとしていた。
序盤で永久離脱する上に陰口まで言われるヒロイン詐欺は、全てこのDLCを信者に売りつける為だったんだよ!
ユーザー「な、なんだってー!?」
どう考えても事前に作っておいたものをわざわざ1,300円で別売りにする悪どさはバンナムの十八番でしたが、今回は格が違った。
ヒロイン別売りとかいう新しすぎる販売スタイル。真の仲間料1,300円。
本編で既にヘイトMAXだったところにこれである。当然、ユーザーは怒り狂うわけですな。辛うじて今まで擁護していたファンですら、このやり口にはブチ切れ。怒りを通り越して呆れる人も。
その声はさすがのバンナムにも届いたらしく、急きょ期間限定で1,300円を無料で配信することに。火消しのつもりだろうが、焼け石に水である。火に全力でガソリンをぶっかけるスタイル。しかもこの後に及んで期間終了後は金取る気満々っていう。
この一連の流れ、何かに似ていると思いませんか?
そう、ジョジョASBである。散々期待させといてクソゲー、Amazon大炎上、フーゴ無料配信。バンナムの学習能力の無さ、僕は敬意を評するッ!
このDLCは期間限定で無料で遊べちまうんだ!
何と言ってもアリーシャ関連がダントツの炎上スポットですが、その他のストーリーやキャラ、戦闘に至るまで酷評されてる模様。
なかには炎上に便乗した愉快犯もいっぱいいるでしょう。正直、この記事もそんなもんだし。
でもさ、火のないところに煙は立たないよ。程度の差はあれ、みんなが言ってる事はわかる。だって私、ジョジョASBを発売日に買った人ですもの。
なんで社を挙げた大作がこんな事になってしまうのか?
スミスさんが思うに、規模がデカくなりすぎた弊害だよね。
多分、現場で作ってるスタッフはこれ面白くねーな、ってのはわかってると思うよ。でも、なまじ大人数が関わってるせいで、ちょっと直すだけでも膨大な作業になるんでしょう。一から作り直すとなったら尚更言い出すのは勇気がいる。作業が細分化されてるせいで、直したいとこがあっても誰の管轄で誰の責任かわからない、或いは自分の担当じゃないから責任取りたくないし知らんぷり。
面白いゲームを作るという目的が、いつしか目の前の作業を終わらせる事にすり替わっちゃうんでしょうねー。
そこの舵取りをするのがディレクターだよね。ディレクターが明確な道筋を定めて、ダメだったら作り直すぐらいの事は言わないといけない。宮本茂氏は面白くなければ容赦なくちゃぶ台返しするし、桜井政博氏は頭の中の設計図を100%ブレずに完成させる人だし。バンナム製のスマブラが桜井さんの手で神ゲーになったことからみても、バンナムの何がダメなのかは容易に察しが付く。まぁ任天堂は任天堂で別の問題があるけどさ…
なまじ偉くなっちゃったぶん、ワンマン化する事へのリスクがねー。そりゃ下の者は意見できないからね。上がしっかりするか、風通しを良くするかしないと…
テイルズ炎上から大企業の体質にまで話が及びましたが、なんといっても真の仲間とかいう字面の面白さに尽きる。
もはやテイルズはゲーム性よりも如何に腐女子に媚びるかに全力をそそいでいる事はわかってました。
それでも、エクシリア2みたいに反省して結構いいものを作ってくれる底力があると信じてた。
でもスミスさんはバンナムの真の仲間にはなれないな〜。1,300円払わないと真の仲間になれないもんな〜。残念だな〜。