おっさんおばさんボイス
今や声優って、みんな大好き美少女ボイスは星の数ほどいるし、
アイドル的な事もこなす人だっていっぱい居るじゃないですか。
そんでもって、いわゆる腐女子御用達のイケメンボイスもなかなかに居るじゃないすか。
そこでふと思ったわけですよ。
このままいけば、将来的におっさんおばさんボイスが圧倒的に足りなくなるんじゃないか、と。
持って生まれた声って、年齢重ねようが基本変わらないもの。
今の萌えアニメとかに出てる層がいくら頑張ろうが、
大塚芳忠やくじらみたいな声は構造的に出せないわけです(敬称略)。当たり前の話ではありますが。
で、最近の傾向からいって、若手でそんな味のあるおっさんおばさんボイスを持っていたとしても、
若手に求められる能力じゃないから売れないよね多分。だったら最初からベテラン使うよねっていう。
ますますいぶし銀ボイスの裾野が狭まっていく。
そもそも、そういう味のある声優の人って
アニメがメインというよりも、映画の吹き替えが本業のような印象。
求められてる人材や能力が微妙に違うんだろうね。
吹き替えだとおっさんおばさんいっぱい出てくるし、
とにかく声張るし、独自の文化がある感じ。
更にいえば、映画の吹き替えをやってる人は普段は劇団に入って舞台とかやってるイメージ。声優というより役者なんだろうね。
…おおっと、話が微妙にずれてきた。
つまり、スミスさんは大塚芳忠やくじらといった
作品をギュッと締めてくれるベテラン陣の妙が大好きなわけです。
時々味が出過ぎて主役喰っちゃうのも癖になります。むしろ大歓迎です。
そんな事をふと考えたという話。
脇役こそが主役である。